読書

「ハチミツとクローバー 全10巻」羽海野チカ

大学時代に住んでいたアパートの先輩から 「ハチクロに当時住んでたアパートとそっくりなアパートが出てくるよ」 と聞き、図書館で借りて読みました。 美大に学ぶ学生たち6人の青春をコミカルかつシリアスに描いた漫画です。 青春の弾けるような楽しさと切…

「置かれた場所で咲きなさい」渡辺和子

この本がベストセラーになっている、と聞き、図書館で予約して読みました。 さすがベストセラー、図書館の在庫は27冊もあるのに予約順は100番を遥かに越え、半年以上待ってようやく手にすることができました。 「置かれた場所で咲きなさい」 このテーマだけ…

「弦と響」小池昌代

たまたまどこかで見かけて、面白そうと思って図書館で借りて読みました。 結成して30年になる鹿間弦楽四重奏団が解散することになった。 鹿間弦楽四重奏団のメンバーは、1stVnの鹿間、2ndVnの文字(もんじ)、 Vaの片山、Vcの伊井山の4人。 最年長の伊井山が引…

「ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」」高瀬毅

長崎に原爆ドームが無い理由に関するノンフィクション。 長崎には本来、原爆ドームとして残されるべき廃墟がありました。 それは浦上天主堂。 今ある浦上天主堂は戦後に再建築されたもので、 同じ場所にあった戦前の天主堂が長崎原爆によって廃墟となったの…

「弥勒の月」シリーズ あさのあつこ

あさのあつこさんの「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿(こねりがき)」「東雲の途(みち)」を図書館から借りて、 一気読みしました。 このシリーズもブログ友達に教えていただきました。 nさん、いつもありがとう! あさのあつこさんは人物造形が巧みですね。…

「奇蹟の村の奇蹟の響き」秋月達郎

史実に基づく小説。 ベートーベン「交響曲第九番歓喜の歌」が日本で初めて演奏された徳島県板野郡板東町(現・徳島県鳴門市)とその時代が舞台。 坂東には第一次世界大戦で俘虜となったドイツ兵を収容する坂東俘虜収容所があった。 所長の松江豊寿、その補佐の…

「桜舞う~おいち不思議がたり~」あさのあつこ

ガールズ・ストーリーの続編、というかシリーズ第2段。 おいちの親友、おふねとお松。 誰よりも大切な友達だったが、おふねが死産が元で亡くなってしまう。 大店の娘でねんねだったおふねがいつの間に身ごもったのか。 亡くなる一か月ほど前におふねがおいち…

「ガールズ・ストーリー~おいち不思議がたり~」あさのあつこ

ガールズ・ストーリーというタイトルで現代小説と思って手に取ったら、時代小説でした。 おいちは貧乏長屋住まいの医者の娘で16歳。 父のような医者になりたいとまっすぐな気持ちで父の手伝いに励んでいる。 彼女は、病に苦しんでいる人の姿を夢に「視る」不…

「ピアニストの脳を科学する~超絶技巧のメカニズム~」古屋晋一

著者は工学・医学の道に進みながらも一時期はピアニストを夢見たほどのピアノ好きで、 音楽家として発想し研究者として探究する音楽演奏科学者。 そんな著者がピアノ演奏の練習法によって脳や身体はどう変わるのか、職業病発症の仕組み、など、 音楽をすると…

「妖女サイベルの呼び声」パトリシア・A・マキリップ

久々の読み返し。お気に入りの幻想小説です。 エルド山に住む魔術師サイベル。 祖父と父が呼び集めた不思議な力を持つ獣たちの世話をし、 新たに大きな雪白の鳥ライラレンを心の声で呼ぶ静かな日々を過ごしている。 ある日、静かな生活に変化が起きた。 サー…

「新・御宿かわせみ」平岩弓枝

久々の読書ネタです。 「新・御宿かわせみ」平岩弓枝 大河時代小説「御宿かわせみ」シリーズの新世代編(明治編)第1巻。 江戸幕府から明治維新への大変動の中、御宿かわせみシリーズも世代交代を迎えました。 神林東吾の甥、神林麻太郎がイギリス留学から帰っ…

「隈取絵師」平茂寛

津山藩を舞台に、絵画を巡る陰謀を描いた小説。 元老中松平定信と津山藩主松平康孝と大奥とが絵師や寺僧らを手駒に陰謀を仕掛け合い、争います。 津山藩お抱えの隈取絵師鎌形恵斎は、定信の命を受け、盗み見た大奥の秘事を描いたが、 その絵がいつの間にか盗…

「小袖日記」柴田よしき

抱腹絶倒&ちょっぴりしんみりな次元スリップ小説。面白かった~(^o^) 主人公の女性は不倫相手から別れを告げられ一旦は死のうと思うが、思い直したところで雷に打たれる。 意識が戻った時、そこには心配して覗き込む「おかめ」の大群が!(笑) 川端康成の「…

「回転木馬」柴田よしき

先日紹介した「観覧車」の続編。長編。 失踪した夫の探偵事務所を引き継いで探偵業を続ける下澤唯。 調査案件での追跡中に佐渡行きの高速船に乗り込む夫の姿を偶然目撃したことから、 友人の探偵事務所に夫の捜索を依頼した。 既に夫の失踪から10年が経過し…

レア物?

本の山を整理していて見つけたレア物(?)。 写真はシルエットロマンス2冊の表紙ですが、何がレア物なのか、わかるでしょうか? 実は左側が#1なんです! シルエットロマンスシリーズの記念すべき第1号! ロマンス本は私が大学生の頃に刊行され始めたんですよ…

「観覧車」柴田よしき

恋愛ミステリー?の短編連作集。 失踪した夫の事務所を継ぎ、慣れぬ探偵業を務める下澤唯。 友人の刑事には早く辞めろと忠告されるが、夫の居場所を残しておきたい一心で、 そして半分は生きる糧のため、探偵稼業を辞めることはできない。 表題作は、失踪し…

「謎の転倒犬」柴田よしき

ユーモアミステリーの短編連作集。 人気占い師、摩耶優麗(まやゆうれ)と就職難でその助手にさせられた石狩くんが いろんな謎を解決していきます。 石狩くんは優麗と出会った時に最近の行動と苦境を言い当てられ、 「過去に戻ってあんたの姿を見てきた」と…

「シュレーディンガーの猫―パラドックスを生きる―」小倉千加子

フェミニストとして名高い心理学者、小倉千加子さんのエッセイ集。 「シュレーディンガーの猫」は量子力学上の命題の一つですが、 最初にこの命題を知った時の感想は「猫、可哀そっ!」でした。 机上の論理実験であって実際にやったわけではないことを知った…

「猫探偵正太郎シリーズ」柴田よしき

猫探偵正太郎シリーズを読みました。 猫好きの私、図書館で背表紙の「猫探偵」に惹かれて引っ張り出したところ、表紙の絵に一目惚れ♪ 写真はシリーズ全6冊を並べたもの(順不同) 正太郎はお腹と左手が白い黒猫です。 ね、可愛いでしょ(*^o^*) 飼い主のこと…

「ビブリア古書堂の事件手帖」三上延

昨年4月に図書館に予約し、9ヶ月待ってようやく読むことができました。 予約した時点で百何十番だったかの待ち行列でした。 今年はTVドラマにもなったし、さらに人気アップしたことでしょう。 ちなみに、1巻目読了後に2巻と3巻を予約しましたが、2巻は99番目…

多分、crochetをレース編みと訳してる

編物する気にならない夜は、主婦探偵ジェーン・シリーズを読み返しています。 前回読んだのが10年以上前なので、推理小説としての部分はうろ覚えで楽しめるし、 なによりアメリカの中流家庭の生活を垣間見れるのが醍醐味です。 昨夜読んだのは、シリーズ第6…

「毛糸よさらば」ジル・チャーチル

主婦探偵ジェーン・シリーズの第二弾。久々の読み返し。 この作品がシリーズ中で一番好きかも。 ジェーンの疎遠になっていた旧友、フィリスが泊まりにやってきた。 フィリス自身は毒の無い人物なのだが、無断で連れてきた息子が性悪! こんな子を我が家に泊…

「ゴミと罰」ジル・チャーチル

主婦探偵ジェーン・シリーズの第一弾。久々の読み返し。 ジェーンのお隣さんちで、掃除婦が掃除機のコードで首を絞められ殺された! 容疑者はご近所の主婦たち。 早く解決しないと、いつまでも安心して眠れやしない。 推理小説好きのジェーンは、お隣さんで…

「舟を編む」三浦しをん

辞書の編纂作業に携わる人々を描いた小説。 とても面白かった! 皆さんにもお勧めしたい小説です。 大手総合出版社の玄武書房の辞書編集部では、新しい辞書「大渡海」を15年間かけて編纂した。 「大渡海」の企画をたてながら定年を迎え、嘱託として携わった…

「月の輝く夜に」氷室冴子

今年久々に発売された、故、氷室冴子さんの短編です。 元は1990年に月刊コバルトで発表された小説で、2005年に加筆し再掲されたものが、 このたび初めて文庫化されました。 氷室さんお得意の平安物ですが、いつもの氷室さんの平安コメディとは全く異なる雰囲…

もう届いた

火曜日にポチった本が木曜の夜届いた。 アマゾン、速すぎ! 届く前に第1作を読み返そうと思っていたんだけど、予定が狂っちゃった。 しかも、折悪しく図書館からも予約の順番が来たとの連絡が入っちゃった。 この場合、優先順位は図書館が一番だわねぇ。 買…

「飛ぶのがフライ」ジル・チャーチル

未亡人で専業主婦のジェーンが親友で隣人のシェリイと一緒に素人探偵として活躍する コージー・ミステリー・シリーズの第9作。 なぜいきなり第9作かというと、本の整理中にたまたま手に取ったので…(^^ゞ 保護者代表として、親友のシェリイ達と共にサマーキャ…

本の予約

図書館で本の予約の長い長い待ち行列に並んで待っています。 その内の一冊がついに用意できたと連絡があったので、この週末に本を受け取りに行く予定だったのですが、 週末は体調不良でお出かけできなかったので、本の予約が流れてしまいました。 というか、…

「主な登場人物」清水義範

パスティーシュ小説の短編集。 表題の「主な登場人物」は、 チャンドラーの「さらば愛しき女よ」の主な登場人物表からストーリーを創作する、 という無茶苦茶な試みをした短編。 私もチャンドラーは読んだことが無いので、実物とどれだけ乖離しているのかわ…

「日本語必笑講座」清水義範

身の回りのおかしな日本語をあれこれ考察して楽しむエッセイ集。 政治家言葉とかアナウンサー言葉とかCM言葉とか小説言葉とかチャンバラ言葉とか若い女性の言葉とか、 いろんな言葉を取り上げて解説して笑わせてくれます。 例えば、同じ言葉をいろんな政治家…